HOME

セルモーターOH




 Blogのほうも参考にしてください。

130サーフ 3000ccガソリン(3VZ)のセルモーターの情報がなかったので備忘録を残すことにしました。

先日の話ですがサーフの下回りを覗いていたらセルモーターの取り付けボルトを見つけました。
トヨタのマニュアルではクロスオーバーパイプ(V型エンジンの左右バンクのエキマニをつないでいるパイプです。これにフロントパイプと続きます)を取り外してからセルの脱着となっていたので、てっきり上側のボルトは見えないものと思い込んでいました。ミッションハウジング側からセルに刺さっていたので確認しずらかったたんです。
つまりセル側はナットと同じようにねじを切った穴になっています。
ミッションハウジングからスタッドボルトが生えているものと勘違いをしていたのもありますね。
下側ボルトはセルからミッションハウジングに刺さる向きなのですぐに確認できました。

 *わかりやすく言えば、2本のボルトが向かい合うように固定されています。

セルの脱着よりも、摘出のほうが難しいです。
下から抜こうにも油圧のパイプ(たぶんAT)がじゃま。
結局サスアーム上の隙間から何とか摘出になりました。
おいらのサーフはボディリフトで2インチあげてあるので何とか摘出できたけど、ノーマルだとサスアームの上からの摘出はきついかも。知恵の輪状態ですな。

写真は摘出後、セル単体でのものです。

    

写真左:30端子バッテリーからの+です。
写真右:C端子(セルモーターがつながっていますね。)




    

写真左:H4年式、中期型用です。 28100-65030 (後期型は28100-65010)
写真右:後期方は50端子の形状が変更になっているようです。



    

ミッションハウジングにつく部分です。こちらは後期方も同じとのことで、先の端子の問題をクリアできれば後期型のセルも使用できるようです。

セルの故障はモーター本体よりもマグネットスイッチの故障が多いと聞きます。
プランジャーが動くことによってピニオンの飛び出しとセルモーター本体への電流のON/OFFを制御してます。
大電流のおかげでその接点が少しづつ磨耗するようです。
ランクルなどの24V車は溶接に近いようにくっついてしまうことがあるみたいです。

    
    
写真左:モーターのブラシホルダー。ブラシもまだまだ使えそうです。軽く掃除してあります。これは再使用します。
写真右:ヨーク部のブラシです。こちらも3分の2以上ありそうなので磨いて再使用です。
4つのブラシは均等に減っており、状態はよいです。
ちなみに走行距離は120000kmほど。 200000kmくらいはいけるのかも。



  

写真:30端子(B端子)側のほうが減りが早いようです。
マグネットスイッチはのほうは端子部分のみでも部品が出るようなので、 30端子・C端子・プランジャーは交換することにしました。
部品を用意する間に分解・清掃を進めます。


  

コミュテーターも軽く磨きました。
こちらは段差ができるような磨耗はしていないのでこちらも状態はよいと思います。




  

マグネットスイッチのプランジャーです。接点を磨いて再使用の予定でしたが、安い(1160円)ので交換します。

マグネットスイッチのハウジングが外れません、でかい+のねじ2本なんですが、すごいトルクで締まってます。
なめてしまったら大変なのでCRCを吹いて放置します。

  

ギヤ部分をメンテします。

マグネットスイッチASSYとスターターのドライブハウジングが分離できました。
でも結局、+のでかいネジが片方緩まず、ボール盤で頭を落としてはずしました。
代替のネジにはキャップボルトを使いましょう、6角レンチで簡単に緩められます。

    
  
写真左:分離できたドライブハウジング
写真右:プランジャー下のボールも出てきました。なくさないように!!左のアイドルギヤとその上のローラーベアリング。
ローラーベアリングはばらばらになるのでこれまた注意です。

清掃し、組み付け、グリスアップしました。
ローラーベアリングの向きに注意。
この後マグネットスイッチASSYと合体させますが、ボールを忘れずに入れます。

 

  

部品を取りに行ってきました。

左上:モーターのOリング
右上:プランジャー
左下:30端子(バッテリー端子)
右下:セル端子

の4種点です。
30端子の交換だけでもよいのですが、安いので上記すべて交換します。



  

30端子(バッテリー端子)は対策品らしく、形状が変更になっていました。
新品の端子ですが一応磨いて使用します。
さくさくと組み立てます。



  

ピンボケで申し訳ないのですが、端子のナットを締め付ける際にはプランジャーを押し当て、両端子の接触レベルをそろえるようにして固定します。




  

車両に組み付けますが、これが知恵の輪状態でいやになります。
サスアームを少しジャッキアップしたりして試行錯誤します。
写真は取り付け後のものです。
ボディリフトの弊害でハーネスが固定されるべきステーに届きません。
タイラップで固定、これで安心。
こういうところが各所にあります。


今回の使用部品

28226-72080 STARTER KIT (30端子(B端子))  530円
28226-72010 STARTER KIT (C端子) 530円
28235-35080 プランジャー SUB−ASSY 1160円
90099-14064 Oリング 230円 x2

セルのオーバーホール後は、その回転が違います。
エンジンのかかり方が違うんです。
キュンキュンボンって感じにかかるのでリモコンスターターのセル時間を短くセットしなおしました。
オーバーホール前はキュンキュンキュンキュンボンって感じでしたね。
まるでバッテリーが新品になったようです。

結果的にはまだ早いオーバーホールでしたが、これで当分は安心ですね。



 HOME